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静岡・磐田市にモンゴルの移動式住居「ゲル」が建っています。「スーホのおうち」と書かれたゲルの正体を調べてみると、なんと学習塾でした。隣の建物では珍しいモンゴル料理も食べられるんです。
ゲルで学習塾を開いています
向かったのは磐田市中田。住宅や畑が広がるのどかな場所ですが、謎の建造物は突然現れました。大きなテントのような建物です。
イヌやヤギの絵が付いた看板には「スーホのおうち」とかわいく書かれていました。
さっそく中に潜入! そこには民族衣装を着た男性が私たちを待っていてくれました。
スーホのおうち・倉島仁さん:
これはゲルというモンゴルの伝統的な移動式住居です。住んでいるわけではなく、塾として使っています
スーホのおうちの所有者、倉島さんは2023年12月にモンゴルからゲルを輸入しました。住居ではなく、テーブルやイスなどを設置して「学習塾」として活用しています。
ゲルの中は異国情緒あふれる空間が広がっています。壁にかかっていたのは、モンゴルの伝統的な楽器馬頭琴(ばとうきん)です。
ゲルのお値段なんと新車の自動車1台分!。なぜそこまでしてゲルで学習塾を始めたんでしょうか。
スーホのおうち・倉島仁さん:
モンゴルと日本の友好文化交流協会を立ち上げて、磐田市の小学校をメインにモンゴルの文化を紹介していました。子供たちのためにゲルを建てて塾をやって、モンゴル文化を肌で体験できるようにしました。
子供たちは変わった建物なので、喜んでくれたそうです。
モンゴルのカフェ
さらにゲルの隣にモンゴル料理を提供するカフェも作りました。
2024年2月にオープンしたモンゴル料理が楽しめる「スーホのおうち」。本場の味はもちろん、この店ならではの料理もあります。
まずは塩が入った「モンゴルミルクティー(400円)」。
そして日本人が大好きなカレーにモンゴル食材を掛け合わせた店のオリジナルメニュー「モンゴルカレー スペアリブ付き(1080円)」。カレーはまろやか、甘味があります。野菜のうま味も詰まっています。
自給自足はモンゴルの文化です。倉島さんによると、ジャガイモやタマネギなどの食材は自分の畑で作っているそうです。
ラム肉のスペアリブはジューシーです。モンゴルではラム肉や岩塩を使った料理が多いそうです。
他にも水ギョーザやモンゴル風のパンケーキも食べることができます。
倉島さんの小学4年生になる娘・梓さんも、先ほど入口にあったかわいい看板をデザインしてお手伝いをしているんです。
今後は衣装も入荷する予定で、モンゴル伝統の服に着替えて食事を体験できるようにするそうです。
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■店名 スーホのおうち
■住所 静岡県磐田市中田144
■営業時間 11:00~21:00
■定休 月・木
■問合せ 0538-35-8010
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